大学生の時です。

通学路の途中にガストができました。ガストなんて地元にもあるし別に珍しいわけではないんですけど、新規オープンということもあって、初日に友達と立ち寄りました。

店内に通じるドアを開けると、まだ新しい建物にだけある独特の心地よい匂いと、調理した食べ物の香りがしていました。「うん、やっぱり新しいお店は違うな」と思いながら店内へ。

オーダーも無事に終え(たしかハンバーグを頼んだはずです)、料理が来る前に友人に話をして席を立ちました。トイレです。

トイレにて

お店の奥にトイレはありました。慌てて手前のドアを押し開けて、中に入ります。入ったら、さすが出来立ての建物。綺麗なんですよ。全てがピカピカ。

もう一つ、いままでのトイレと違うところがありました。それは、オール個室なのです。当時、寝台特急も開放型から個室型へ改造されまくったりして、お客さんのプライバシーを重要視し始めた時代です。

「さすが、新しいガストは違う!ちゃんとお客さんのプライベート空間を作り上げているじゃないか」と、感心。

個室を見ると、狭いのと広いのがあります。広いのは、赤ちゃんと一緒に入れるようになっているとのこと。
当時、お父さんも育児に参加するのを期待され始めた時代です。

「さすが、新しいガストは違う!お父さんも育児に参加する時代。そりゃ赤ちゃんの面倒も見るよな」と、さらに感心。

せっかくなので、広い個室に入りました。

広い個室

個室に入ると、赤ちゃんを一時的に乗せておけるベビーチェアー?みたいなものがありました。
あと、おむつを交換するときに赤ちゃんを寝転がらせることのできる簡易ベッドも。
先ほど書いたとおり、お父さんも育児に参加する時代です。

「さすが!お父さんだって赤ちゃんのオムツを変える時代なんだよ!
それに、さすがの男でも、赤ちゃんを片手で抱っこしながら用は足せないからなー」と、つくづく感心。
いやいや、新しいガストのトイレはよくできていると、感心しっぱなしのひと時でした。

よく考えたら、、、

ズボンをおろしてようやく用を足そうと便器に座ったときに、ふと「あること」が頭をよぎりました。

あれ?ここってもしかして女子トイレ??

そう思った直後に、またあることが頭をよぎりました。

そういえば、男子トイレって奥だったような気がする。
いま、手前側のトイレに入ってきたよな。。。

そう思った瞬間、さらに頭をよぎりました。

「●●職員(当時の職場)、盗撮で逮捕!」

という、新聞一面の見出しです。

頭から血の気が引く

そう思った瞬間、本当に頭から血の気が引きました。
で、思ったことは「早くこの場所から出なきゃ!!」ということでした。

用を足している場合じゃなくなり、おろしたズボンをあげたまではいいけど、ボタンをする余裕もなく、ボタンを止めるところを手で持ちながら、慌てて広い個室を出ました。それで、洗面スペースを小走りで通り過ぎ、あと一歩で出入り口というところまできました。

「ここで誰にも会わなければいいんだ!」

そう思ってドアのノブ(ヒンジ)に手をかけようとしたら、、、

ドアが開いた

ちょうどトイレに入ってきた女性客と、出入り口のところでバッタリ。
ドアを開けた瞬間、ズボンもろくに履けていない男が慌てた表情をしながらトイレの入り口で立っていたら、そりゃ怪しさ満点です。私が女性でも不審に思うでしょう、間違いなく。

そのときの私の頭の中にも同じことがよぎりました。

「ここで騒がれたら痴漢と間違えられる!謝ろう!!」

と。

「なんでここに男が?」という感じでキョトンとしていた表情の女性に大声で、

「すみません!トイレを間違えました!!

女性は、「え?ええ?はあ。」みたいな、状況が把握できていないような返事をしていました。
そりゃそうだと思います。トイレに行ったらわけのわからない男が立ってて、しかも大声で突然謝られて。
なんだかわからなかったと思います。

だけど、そんなことを気にしていられない私はそそくさとトイレを出て、、、、
真っ先に確認したのは、このトイレは女性トイレなのか男性トイレなのかでした。

バッチリ女性トイレでした。。。。

「今までで一番焦ったこと、一番の失敗は?」と聞かれたら、間違いなくこのエピソードが出てきます。

男性のあなたは、特に気をつけてくださいね。
くれぐれも、痴漢や盗撮魔に間違えられないよう。。。